副委員長(洋画家) 斎藤芽生

斎藤芽生

プロフィール

画家。1973年生まれ。東京都出身。96年、東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。2001年、同大学院博士課程修了。現在、東京藝術大学美術学部絵画科油画准教授。
旅の途上で目撃した光景を、虚実入り混ざったイメージで細密絵画に描く。絵画とともに詩的な言葉を配した、文学的な作品世界が特徴。主な展覧会に2002『傾く小屋 美術家たちの証言 since 9.11』 東京都現代美術館 、2009 「アーティストファイル2009 - 現代の作家たち-」国立新美術館(東京)、2016 『平成28年秋の有隣荘特別公開 -密愛村-』。 2010年、VOCA展2010にて佳作賞と大原美術館賞を受賞。主な著書に『徒花図鑑』(藝術新聞社)、『四畳半みくじ』(藝術新聞社)。

第13期 講評

日頃からアジアの色いろな地域に興味があって、最近特にASEAN諸国に仕事に行くことが多いので、今回たくさんのアジアの子どもたちの絵日記作品を観ることができ、とても勉強になりました。

作品の印象で言えば、まず、特にアジアの南の方に行けば行くほど、色彩感覚の豊かさに驚かされました。アジアの国を訪ねた時に感じた、花ばなの豊かさや、自然の豊かさなど、その風土から来る色彩感覚なのかなと思います。

同時にそれぞれの国で、色いろな絵画材料や技法を教えられる先生が出てきているのだなという印象を持ちました。ただ絵の描き方や道具が豊かになればなるほど、その半面、どこの国でも、身近なものへの観察力が無くなっていくというところもあるかもしれません。その辺のバランスが取れている、自然に目を向けていたり、家族との生活のシーンを描いている作品が印象に残ったように思います。

子どもたちにはやはり、その人らしさというものが詰まっている、身近なものやささいなものへの観察力を忘れずに、これからも楽しく絵を描いていってほしいです。