中秋
中秋節には毎年、両親が私と妹を、ランタンを買いにハン・マー通りへ連れていってくれます。ハン・マー通りはとてもにぎやかです。子どもたちは、色いろな種類のランタンを熱心に見ていました。私と妹は長い時間をかけて見てまわり、きらきら光る明るい星のランプを買いました。毎年、中秋節にランタンを買いにいくのを楽しみにしています。
クアンホー(民謡)
毎年春になると、リム祭りが開催されます。村の人びとや、色いろなところからやってくる観光客が祭りに参加し、クアンホーの歌を聴きます。私の両親は、私と妹が村の伝統についての理解を深め、甘く情感のこもったクアンホーのメロディーを聴けるようにと、リム祭りに連れていってくれます。そのメロディーは、人びとをうっとりさせ、いつまでもみんなの心に残ります。
赤ちゃんをおんぶして
私と妹は、高地へ遊びに行く機会がありました。丘や山が多いので、人びとは主に歩いて移動します。私たちは7歳くらいの女の子に会いましたが、その子は赤ちゃんを学校へ連れていかなくてはなりませんでした。彼女の両親が仕事で忙しいからです。その女の子は鳥の鳴き声を聞き、咲いているお花を見ながら登校しています。「もう慣れてきたので全然疲れていない。」と言いました。それを聞いていた私は、世界は美しいな、と思いました。
ノンラー(笠)作り
夏が来ると、私と妹はおじいちゃんとおばあちゃんに会いに故郷へ帰ります。故郷では、ノンラーを作るという仕事があります。おばあちゃんはノンラー作りをしながら、私に作り方を教えてくれました。私たちはそれぞれ、おばあちゃんからノンラーをもらいました。そのノンラーをかぶると、外でそうじしても日差しに当たりません。私は故郷のノンラーが大好きです。
先生
私の先生は、花を刺しゅうした青色の美しいアオザイ(ベトナムの民族衣装)を持っています。毎週月曜日に、先生はアオザイを着て教室にやって来ます。先生は授業中、妖精のように軽やかに歩きます。進級したら先生の授業を受けられなくなりますが、アオザイを着ている先生の美しい姿を忘れません。